12月24日世間はクリスマスムードで盛り上がってる中、第35回全国高校駅伝女子にて神村学園が5年ぶり2度目の優勝を果たした!
今回出場した注目選手も含め、今大会をまとめてみた!
第35回 全国高校駅伝女子
女子大会順位結果
全国高等学校駅伝競走大会は58チームが日本一を掛けて集う大会だ。
たけびしスタジアム京都を発着とする5区間21,0975Kmで争われる。
・総合順位20位まで
1位 | 神村学園(鹿児島) | 1時間07分28秒 |
2位 | 仙台育英(宮城) | 1時間07分29秒 |
3位 | 立命館宇治(京都) | 1時間08分16秒 |
4位 | 薫英女学院(大阪) | 1時間08分52秒 |
5位 | 長野東(長野) | 1時間08分52秒 |
6位 | 須磨学園(兵庫) | 1時間09分16秒 |
7位 | 筑紫女学園(北九州/福岡) | 1時間09分16秒 |
8位 | 青森山田(青森) | 1時間09分17秒 |
9位 | 銀河学院(中国/広島) | 1時間09分20秒 |
10位 | 豊田大谷(東海/愛知) | 1時間09分52秒 |
11位 | 世羅(広島) | 1時間10分15秒 |
12位 | 宇都宮文星女(栃木) | 1時間10分18秒 |
13位 | 錦城学園(東京) | 1時間10分20秒 |
14位 | 白鵬女子(神奈川) | 1時間10分22秒 |
15位 | 埼玉栄(埼玉) | 1時間10分24秒 |
16位 | 学法石川(福島) | 1時間10分39秒 |
17位 | 大分東明(大分) | 1時間10分45秒 |
18位 | 市船橋(千葉) | 1時間10分48秒 |
19位 | 新潟明訓(新潟) | 1時間10分53秒 |
20位 | 西京(山口) | 1時間11分00秒 |
・区間賞
1区 | 奥本菜瑠海 (大分東明3大分) | 19分19秒 |
2区 | D.ジェロップ(仙台育英2宮城) | 12分40秒 |
3区 | 芦田和佳(立命館宇治1京都) | 9分39秒 |
4区 | 佐藤ゆあ (立命館宇治2京都) | 9分22秒 |
5区 | K.カロライン(神村学園3鹿児島) | 14分50秒 |
昨年の34回大会優勝の長野東高校は5位、同じく昨年準優勝の仙台育英は今年も奇しくも準優勝となった。
神村学園は昨年3位からの今大会優勝ということで、6年連続で表彰台に立つことになった。
ゴール後半で大逆転
1km時点では、3分4秒と速いペースで通過し、大分東明、立命館宇治、長野東と続き、この時点では仙台育英は22位。
第一中継所では、大分東明が首位でタスキリレー、5秒遅れで立命館宇治。仙台育英は11秒遅れの3位、神村学園は31秒遅れの13位でタスキを繋いだ。
2区は500mで立命館宇治が首位を奪うが、1.6kmで仙台育英が追い上げる。
首位仙台育英と9位の神村学園は1分07秒遅れでタスキを繋ぐ。
3区では仙台育英、立命館宇治、銀河学院の並びは変わらず、神村学園は1分18秒遅れの8位。
4区では首位仙台育英がトップを独走し、第4中継所では30秒差で2位に立命館宇治、神村学園が3位で1分20秒。
そして5区のラスト1kmで仙台育英と神村学園が18秒差まで縮まる。
フィニッシュでカリバ・カロラインが驚異の走りを見せ、仙台育英を抜きさりゴールテープを揺らした。
カリバ・カロライン選手の思い
ケニア留学生のカリバ・カロライン選手には、今大会で誰よりも強い思いを抱いて挑んでいた。
そんな彼女を支えていたのは今は亡き先輩だった。
ことし4月、神村学園のケニア人留学生として全国高校駅伝を走ったランナーがこの世を去りました。
彼女の名前は、バイレ・シンシアさん。
3年前(2020年)、神村学園の有川哲蔵監督が“過去最強のチーム”と評価した代のエースでした。
前の年の全国高校駅伝では2区を任され、ダイナミックな走りから生まれるスピードで13人抜き。
翌年、3年生となったバイレさんはアンカーを任されましたが、途中で足を痛めて失速。
それでも、仲間がつないだたすきをゴールまで運びきって準優勝しました。
バイレさんは、コロナの影響で留学が遅れたカリバ選手に対し、後輩を育てたい思いから教育係になった。
食事や通訳に練習と、お互いケニア出身ということもあり心の拠り所になっていた。
そんなカリバ選手は競技も徐々に上達していき、監督からも「最速で最強」と語っていた。
一方、バイレさんは去年5月に体調を崩し、悪性の腫瘍が見つかり闘病を続けてきました。
「20歳も迎えることができないかもしれない」。
当初、医師からそう言われていたと有川監督はいいます。
亡くなる前日の4月13日。有川監督はバイレさんが入院していた病院を訪れました。
その際、バイレさんはカリバ選手に向けてビデオメッセージを残していました。【バイレ・シンシアさん】
「カロ、県(大会)頑張って、九州(大会)も頑張って、県駅伝も頑張ってください。
駅伝、駅伝が一番大事。そこまで気をつけてけがしないで。バイバイ、頑張って」。
このバイレさんからの思いを受け止めて「京都では自分の目標は5区、区間賞を取りたいです。1番になりたいです」とカリバ選手は語った。
神村学園は、見事優勝を掴み取ることができた。
まとめ
神村学園の逆転優勝は、誰が見てもカルバ選手の圧巻の走りに驚いたことだと思う。
仙台育英選手の悔しそうな姿も、何かこみ上げてくるものがあったのではないか。
ただどのスポーツも、ひとりひとり強い思いを抱いて立ち向かっている。
今大会は先輩後輩の深い繋がりがゴールまで導いてくれたのではないでしょうか。
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